大御所声優の若本規夫氏が語る声優で生き抜く厳しさ

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アニメ・CM・外画吹き替えなど様々な分野で活躍されている若本氏。

声優になる以前の職が警視庁・日本消費者連盟に属していた異色の経歴を持つ同氏、『人志松本のすべらない話』の独特なナレーションでも知られています。

その独特な演技やナレーションが受けてか、声優を目指す男性養成所生の多くがこの方の声真似や聞くに堪えないものまね的なことをやってます。遊び半分にやってんだろうけど…

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運も時代も味方につけて声優業の門を叩いた過去

上に書いた通りにかなりお堅い仕事をされていたが、元々声優になるつもりはなく、ある時こんな事を思われたそうだ。

こういう組織の中に組み込まれた仕事は性格的に合わないな~。自分の力でやっていけるような仕事はないかな。

そんな中で新聞の社会面のど真ん中に『黒沢良アテレコ教室創立』という記事を見つけ、オーディションを受けたそうだ。

今の時代は声優養成所も乱立、声優志望者は30万人いると言われるが、当時は100人〜150人くらいで声優業界をまわしていたそうで、業界自体が新しい人材を求めていたとか。

警視庁の様なお堅い仕事を辞め、30過ぎて声優という先の知れぬ道に足を踏み入れるのは、今の時代にちょっと考えられないが…

当時は今ほど声優が陽の光を浴びなかったので、何とか声優になれたとか。

ある意味で時代を味方につけることが出来た訳です。

自分に力さえあれば一人でやれる仕事

『声優という仕事』について以下のように述べられている。

声優という仕事は独りでやれる、誰かとつるまなくてもいいというのが良かったね。つまりマイクの前で自分の技量が上がってゆけば、自分の力でのし上がっていける。

なるほど…

俳優はそういうわけにはいかない。そういう意味では歌手に似ているかな。稀有な仕事じゃないかなと思うよ。僕がやろうと決めていた『一人でやれる仕事』そのものだったんだ。

『そんなことないでしょ!?』と思いがちだが、本人曰く、現場には他の役者さんもディレクターもいて、その中でやるわけなので声優は他の人の存在は気にしなくて良い、他と比較する必要もないとか…

自分の中でトップを狙えば良く、声優ならそれが出来ると確信されたらしい。特にナレーションは好きにやらせてもらっているようですが、確かに自由にされているのは感じます。

でもいくら勝手にやれると言っても声優としての力がないと出来ないことだよ。力量がない人が自分勝手にやったら、一発でアウトだからね。

まあ〜当然だよな。

でも声優としての身体レベルが段々と上がってくれば、そういう『やりとり』ができてくるんだよ。力量がつくまでには、やっぱり10~20年はかかる・・いや、30年かな?それくらいやれば、キャパシティが広がって自分流を出していける。

身に染みる言葉ですが、本気でプロ声優を目指すのであれば、若本氏のものまねやこえ部に投稿するよりも前にやるべきことが沢山あるんでしょうね。

本当に一生食っていけると確信したのは50代!?

インタビューの中で、自身の中でターニングポイントになった作品を挙げられていた。

1980年頃の作品『特捜班CI-5』がひとつのターニングポイントだったね。アニメでのターニングポイントとなったのは『トップをねらえ!』、あとは『銀河英雄伝説』

当時の自分の演技は下手すぎて今でもまだ見れないと言われているけど、この世界で一生やれると確信されたのは、55、56歳くらいの時。一時期仕事がなくなったそうで、自分の出演した作品を聞き返してみると、制作側のリクエストに応えられていなかったと反省されている。

最近の声優はメディアに露出されているが、常に新しい人材が世に出て来るので、若手の方は自分はいつ消えるか心配でしょうがないだろう。大御所と呼ばれる方でさえ、一生やれると確認出来るのは何十年もかかる訳だから…

いかがだったでしょうか

最後まで読んで頂きありがとうございました!!

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